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ぱとえい
huluで「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」を観ましたん。(・∀・)



実写版パトレイバーシリーズのラストを飾る映画ですね。

自衛隊で開発中のステルス攻撃ヘリが強奪され、レインボーブリッジが攻撃されて混乱に陥る首都・東京。

テロの背後には過去に”幻のクーデター”を演出した柘植行人のシンパがいるとされ、公安から協力を依頼された特車二課が動きだすというストーリー。

・・・なのですが。

なんというか、これまでの実写版で感じていた焼き直し感がこの映画でも感じられ、一応、アニメのパトレイバー劇場版2作目から続くストーリー内容なのですが、劇場版2とオーバーラップする場面が非常に多く、劇場版2を実写で撮り直したらこんな感じですよ、という風にも見えました。



それと光学迷彩が施された攻撃ヘリが首都を襲い、それをパトレイバーが迎撃する、というのは過去に発表されたパイロットフィルムの設定のままで、映画で新たに考え出されたオリジナル部分が薄く感じられたかな。

あと、アニメ劇場版2では事件による混乱の裏で、犯人の柘植と特車二課隊長、南雲・後藤の複雑な関係と心情が描かれていたからこそ面白かったワケですが、この映画の登場人物達は治安を守る立場だから動いてるようにしか感じられず、犯人側も謎のヘリパイロットぐらいしか存在感がないので、劇場版2に比べると薄味でつまんなかったかもかも。



単純に派手なドンパチがある映像作品として観るならば、それなりに楽しいのですけれど。(・∀・)

で、シリーズ全てを観終えたのですが、実写版パトレイバーはアニメのパトレイバーの続編という位置づけではありましたけれど、人物設定その他がアニメと似すぎているし、ストーリーも焼き直しに感じられる物が多く、続編としては正直微妙に思っていました。

だけど改めて考えると、以前に少し語られていたように、この実写版という奴は監督の押井さんが過去にアニメ版の企画・制作時に感じていた「本当はこうしたかった」という積もり積もった不満を発散させるために改めて構築し直した、監督の理想に近い(初代)パトレイバーという物だったのかもしれません。



リメイクではなく、続編としたのは「レイバーなんて使えないもの」と言ってる監督にとって、レイバーの衰退した(出てこない)世界や特車二課がお荷物部隊という要素が強調できるなどなど、色々やりたい様にできるしファンの興味を引けたからそうした・・・のかな?大人の事情?

だとすると色々納得できるし、焼き直しでもしょーがないんじゃないかと。(と自分に言い聞かせる)

プラス、別にパトレイバーじゃなくてもよかった、監督らしさ全開のやってみたかった話を混ぜた感じを受けたので、監督的には大満足だったんじゃないですかね、このシリーズ。

色々考えても感想は「微妙」からビクともしないんですけどね。えぇ。

まぁとにかく、そんな感じの勝手な解釈で観終えた実写版でごじゃりました。(・∀・)


パトレイバーに限った話ではないのですが、人気のあるクリエイター作品のレビューを見ると、クリエイターのファン(信者?)の感想と、クリエイター評価は関係ない作品自体の感想が入り交じってなんともややこしい時があるなぁと思うsiestaデシタ。(・∀・)
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2016/07/19 | Comments(0) | 映画

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