ぺこぺちょっす。(・∀・)ノ
アニメの「四畳半神話大系」を最後まで観たので、ちょろぺっすと感想を。
※ネタバレありんす。
アニメの「四畳半神話大系」を最後まで観たので、ちょろぺっすと感想を。
※ネタバレありんす。
で、録画してためてた奴を一気に観たのですが、これが結構面白い。
最初はまったく期待してなかったんですけどね。
物語の舞台は京都。 全体的にレトロな描写ですが時代は現代。
大学三回生の「私」は、大学入学を機に無為だった高校時代と決別し、バラ色のキャンパスライフを夢見てテニスサークルに入るものの、みんなと仲良くやれるコミュニケーション能力はなく、憧れの黒髪の乙女にも玉砕したことで、サークルで知り合った悪友、小津と一緒にありとあらゆる手段でカップルを離縁させる妨害工作にいそしむ毎日。
しかしそんな2年間を後悔し、別のサークルに入っていれば違う大学生活だったはず・・・と考えていたところ、「五山送り火」の日に小津が今までの悪事を恨みに思う人間達に追い詰められ、「私」も巻き込まれて川に落とされる・・・というところで時間が逆転し、以降は多少のデジャビュを残しつつもそれまでの大学生活の記憶をなくして、大学入学から別サークルに入って大学3回生になるまでを繰り返して描くエンドレスエイト。
つっても去年の夏にアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」でやらかした8週間に渡って同じ話を延々と放送するという最悪な展開とはまったく違います。 あれはマジで・・・いやいや、済んだことだ。(*´д`*)
どんなサークルを選んだパラレルワールドでも「私」は「私」でしかない、という事を知るアニメというか。毎回記憶はないですけどね。
どこに入ろうともダメな方へと向かってしまう理屈っぽくて意気地のない「私」、様々なサークルの裏で暗躍しつつ「私」にちょっかいを出してくる「小津」、理知的で気が強く孤立しがちだけれども「私」を理解してくれる後輩の「明石さん」、大学8回生でモラトリアム全開の謎の存在の「樋口師匠」、などクセのある登場人物達が毎回違った関わり方でストーリーを紡ぐのが面白い。
人間ってつい「あの時ああしときゃなぁ・・・」とか、「あの時、あっちを選んでれば人生変わったのに・・・」とか考えちゃうものですけど、終盤に師匠が言う「自分の他の可能性というあてにならないものに望みをたくすことが諸悪の根源だ。今ここにいる君以外、他の何者にもなれない自分を認めなくてはいけない。」というセリフが深い。 そのあてにならないものに望みを託して世界を繰り返すのがこのアニメだからして。
現実でも記憶がない状態で過去に戻れても「自分は自分」である以上、同じ結末を迎えるでしょうし、経験と記憶を持って違う選択肢を選んだとしても、その先に後悔が待っていないとも言えないんですよね。
自分にはどうしようもない環境や情勢の話で言えば、違った選択肢を選んだ先に以前よりも嫌な出来事、嫌な人間、どうすることもできない大きな流れが待っていないとも限らないわけで。 どの選択肢の先にも長い人生が待っていて、逆に以前よりもえらいこっちゃな人生にもなりかねないバタフライエフェクトという事ですかね。 良い想像ばかりしがちですけど。
そもそも自分というものの性格を含めた本質がそう劇的に変わらない以上、どんな選択肢を選んでも似たような人生を歩んでる自分というのがいそうな気がします。アニメのように。
それでも、違う選択肢を選んだことで劇的に環境や人間関係が変わって、それに影響されてまったく違う魅力的な自分になれたり満足できる人生を送れたんじゃないか、なんて時々考えてしまうのは僕の頭がお子ちゃまだからなんでしょうね。(*´д`*)
結局、ダメな所も受け入れて上や横ばかり見ないで、自分というものの足元を人間関係も含めてしっかり確認しつつ、前向きに一歩踏み出せってな話なんでしょうけれども・・・ダメな所を受け入れるっつーのも大変でさーな。(*´д`*)
それとダメな所を変えずに上手に付き合っていくのも一つの方法でしょうけど、やっぱ変えられる部分は変えたいと悪戦苦闘するような向上心はあった方が良い気もするし、その結果、あーやっぱダメだわー自分は自分だわーなんて思い知っちゃうのも大事かなと思ったりもするわけで。
あーなんかごちゃごちゃしてきちゃったのでこの辺で無理やりまとめると、色んな事を考えさせられちゃうけど面白いアニメだったなーということでけつかりますですわん。(・∀・)
原作小説も読んでみたいかも。
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