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えいえんの
特に興味はなかったのですが、読む機会があったら読んじゃうでしょ!ってことで読みました。

永遠の0(ゼロ)



凄く人気の小説だそうで、来月には映画公開らしっす。観に行きたいっす。(=´∇`=)

でも正直、読むまで興味なかったっす。

第二次世界大戦中の軍事・風俗には興味があり、色々調べたり本を買って読んだりもするものの、これはノンフィクションじゃなくて小説で、しかも零戦のお話ということなので、「ま~たゼロ戦賛美のお話かぁ~」と読む前はちょっと敬遠してました。すんまそん。テヘッ(・∀・)ゝ


で、お話はというと、現代に生きる30歳と26歳の姉弟が、それまで存在を聞かされていなかった特攻隊員として散った実の祖父がいたことを知り、実の父の事をよく知らないという母のため、祖父の実像を知るべく戦友達に話を聞いてゆくというストーリー。

当時の軍隊としては考えられなかった言動をとる祖父の実像が徐々に明かされ、お話全体としてはよくまとまってて面白かったです。 後半は「えっ!」となる展開もあるし。


ただまぁ、戦友の方々が祖父の事を語る前に長々と当時の戦況や軍組織・兵器の知識を語るのが少しウンザリ。(*´д`*)

NHKなどの番組で戦争を生き抜いた人達の語りを色々観たことがありますが、編集されて短くなってるにせよ、小説の様に語ることはないと思うので、この部分は作者からの当時の解説部分として読むのが正解・・・というか明らかに別人格の様に語ってますからね・・・にしても長い。

siesta自身が知ってる話も多かったので、余計ウンザリしたのかもしれませんが、しかし作者はどえらい量の文献を調べたんだろうなぁと思う知識量を感じました。

小説としての物語も面白いのですが、太平洋戦争中の海軍航空部隊がどの様に戦い抜いたのか、パイロット達は何を思ったのかを知る本としてもレベルが高いと思います。

その中で特攻隊がどの様に組織され、終戦までどの様に運用されたかについては知らない事が多く、勉強になりました。

旧日本軍の上層部が現代の官僚組織とかぶることへの批判や某大手新聞社への批判もあって、その部分も面白く読めました。(・∀・)


しかし・・・小説でも触れていますが、旧日本軍って特攻以前からあらゆる面で人命軽視が甚だしい組織だったという事を何か文献を読むたびに思い知らされます。

その上、上層部はエリート意識の塊かつ精神論を振りかざし、失敗すれば何万人も殺してしまうような作戦を都合の良い状況を想定して実行する。

結果論じゃなくて、当時からいろんな人が進言しても強行するダメっぷりが凄まじい。

現場で飢えや恐怖と隣り合わせで必死で戦ってる人達にとってはたまったもんじゃないっすね・・・。

あの戦争は圧倒的な技術・工業力の差とか資源の問題以前に、組織や人の問題で勝敗は決していた気もします。

まぁちょろっと第二次世界大戦について調べた程度の人間が言うようなレベルの話じゃないっすけどね。


しょんな感想どしたよっと。

映画がどんな感じになってるのか楽しみっす。(=´∇`=)
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2013/11/18 | Comments(0) | 本・漫画

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